すすむこと とどまること

 平成が終わって一年 U-temo先生が「明日は来ません」を読ませて下さいました

 

 最初に感じたのは 平成の方舟 と対になったような というか 平成の方舟を読み返したくなる気持ちで......

 

 

 U-temo先生本当バック・トゥ・ザ・フューチャーお気に入りなのですねっ

 

 マコトのまにあったダンス♪かわいい......お誕生日会の準備をひとりで頑張ったり こんなすごい発明をしたり マコトにとってシイナさんは大切な存在なんだなあって思います

 

 でも ユイの笑顔が増えたのに気が付くぐらい ユイが変わったことに気が付くぐらい ユイのこともたいせつな存在になってたんだって思いたいな

 

 マコトとユイは......どのぐらいの時間を二人きりで過ごしたんでしょうね

 

 マコトがシイナさんをたいせつに思う気持ちと ユイがマコトをたいせつに想う気持ちはきっと違うものなのかもしれないですね

 

 全てを無くしてしまったユイには きっとマコトは 自分を見つけてくれて 手を差し伸べてくれたマコトだけが唯一の光で 絶対に手放したくなくて 自分がひとりになってしまった経緯を ちゃんと自覚してるから マコトがなげかけてくれる愛情に応えたい そんな気持ちがあったんじゃないかな

 

 きっとユイだって たいせつに想うマコトのことを傷つけたり 嫌がることは絶対したくないと思う でも 自分以外のいちばんがあるのが 自分を見てくれなくなるのが怖かったんじゃないかな 自分には見せないぐらいの笑顔をシイナさんに見せてるのを見て マコトを私から奪わないで そう思ってしまったんじゃないかなと思います 

 

 暴走かもしれない でも だいすきだからしてしまったことだとおもうんです

 

 このあとは......

 

 案外マコトは そっかあ みたいな感じで ユイとふたりで過ごしていくんじゃないかな なんて ユイを恨むような気持ちはなくて 時間が流れる前に戻るだけで しばらくふたりで過ごしていたように これまでの毎日を ユイの存在を否定するようなことはなく過ごしていくんじゃないかな って思ったりします ユイが笑顔でいてくれるならいっかあ って

 

 ユイは きっと マコトからシイナさんを奪ってしまったことを 二人を引き離してしまった 後ろめたい気持ちと でもたいせつなひとがそばにいてくれるしあわせと アンビバレントな気持ちを抱えながら ココロの片隅に影を抱えて生きていくんじゃないかな なんて感じました

 

 きっとユイも マコトも お互いが悲しむことは絶対望んでいないと思うのです

 

 勝手な想像なのですけど ね マコトの一人称で語られるこの物語は そんなふうに思われて

 

 U-temo先生の「平成の方舟」と あわせて読ませて頂きたくなります

 

 平成の方舟の すみか会長と副田くんは たいせつなひとと進むことを選んで

 このお話の ユイはマコトと この時間に留まることを選んで

 

 対照的ではあるのですけど でも たいせつなひとを想うことは一緒なんじゃないかなあって そんなふうに感じました

 

 まんがが面白いのはもちろん 新しい時代が始まってから一年経った このタイミングでこのお話を発表するのがU-temo先生ほんとにすごいなあって 

 

 ついったで消しちゃってましたけど マコトが今頃なんの映画見るか選んでる って仰られてたのがリアルタイム感があってよかったな......

 

 またU-temo先生の大好きな作品が増えました ありがとうございます

 

 これからも U-temo先生が U-temo先生は笑顔で大好きなまんがを描き続けて下さるとうれしいな って思います!