無常迅速

 また10日も開いてしまいましたっ。

 祖父が突然亡くなって、お葬式とかありまして・・・

 変な話ですが、うちのじいちゃんは死なないと思って

いたのですよ。別に体が丈夫とかいうわけでもないの

ですが、相変わらず自転車で買い物に出かけたり

していると聞いてましたので。まあ百までは間違いないね!と

思っていたのです。体もちっちゃくってねえ。愛想も良くって。

「かわいいおじいちゃんねえ」とご近所なんかでも言われてました。

 私が最近会ったのは6月の、父の三年祭のときでした。

(うちは神社神道)いつもどおりに元気そうで、黒ビールを

飲んでましたねー。

 私は仕事で会えなかったのですが、先日22日に、

実家に叔父達と、温泉でお祝いをしてきたと帰りに

立ち寄ったそうです。21日がちょうど祖父の88歳の

米寿の誕生日だったのですね。母はその時会っていました。

 25日の日に、私は区役所に用事があったので実家に

車を取りに行こうと出かけると、母が「いまあんたの

留守電に電話入れたんだけど聞いた?」というので、

「あ、アパートに携帯忘れてきたわ。どうしたの?」と

聞くと、「じいちゃん死んだって」と。

 「なんでさ!?」というのが私の次の台詞で。正直冗談かと

思いましたし。日曜に遊びに来たというのも聞いていましたし。

 聞くと、市営住宅のエレベーターの前に倒れていたそうで。

自転車置き場の自転車のカゴに、買い物の荷物が入って

いたそうで、買い物から帰る途中具合が悪くなって、

ひとまず荷物は置いといて、横にならないと・・・と部屋に

向かったのではないか、とのことでした。市営住宅

ご近所さんが見つけて、救急車呼んだものの間に合わ

なかった・・・とのこと。死亡診断書に書かれた病名は

「心臓突然死」だったそうです。

 聞くと、常々「88までは生きたいねえ」と話をしていた

そうで。ゴールしたと思っちゃったのかな・・・。

 叔父と同居していたのですが、その日の買い物には、

けっこう高めの値段の叔父の好物とかが入っていた

そうです。だからひょっとして、自分ではわかっていたのかも。

 88で、ボケることもなく、誰の手も煩わせず、人生の

幕を引いたじいちゃんでした。仮通夜で会った時は

おでこに傷が。最後に倒れた時、ぶつかったんでしょうね。

前のめりに倒れたんだなあ、と。戦前の人ですし、

男らしいというか。

 今でもちょっと信じられないような気分です。

 そのうち遊びに来るんじゃないかなー、なんて。

 今頃ばあちゃんに逢えてるかなあ。

 それとも納骨まだだし、ばあちゃんとこ行く途中で

一杯飲んでるかな(笑)

 いろんなことのあったはちがつでした。はい。