きょうはせつぶん おまめぐらいかってくればよかったかな......だんだん せつぶん っていうぎょうじは じぶんのなかからなくなってるようにおもう

 

 むかしは親父が帰ってきてから豆まきして(北海道は落花生をまくよ!) 最後にお菓子いっぱい入った袋をまいてくれるの それをひろうのたのしみだった としのかずだけおまめたべてたし

 

 こどものころの たのしかったおもいで

 

 こうやって振り返ると 母が病気で倒れてからはいろいろ一変したなあって思う

 やっぱり健康第一 自分もそうだし 家族も

 

 ぼくはもうひとりぼっちだから じぶんのことだけ

 ぼくがびょうきになってもだれもかなしまないし

 

 

 

 きょうはせつぶん

 

 せつぶんだから きょうまでふゆ あしたからははる

 

 ずうっと北海道に住んでるので そんなのはまだまだ暦の上でのことだってわかってる 2月の上旬に春が来るわけもなくって

 

 でも 春の訪れの嬉しさは

 これは人一倍わかってるつもり まけないよ 春のにおい 雪の下から 土のにおいが感じられる嬉しさ これは ここに住んでるから感じられる歓び しあわせ

 

 

 もちろん そんなのがすごいことだって そんなことおもわないです

 さむいのが あったかくなってきたらうれしい それはどこにすんでいてもおんなじことだもん

 

 

 でも ちきゅうはいいなって くるくるまわってるだけで つらい さむいふゆから はるになるんだもん

 

 ことしの札幌 正直辛い 例年以上に辛い冬

 

 でも くるくるまわってたら いつのまにか春が来るんだ

 だから あといっかげつぐらいのがまんだよね~ って がんばれる

 

 

 ぼくは つらいきもちだけで

 ぜんぜんはるにならない

 

 ぼくだって ゆうてもせんせいのなまえよびながらくるくるまわってたらはるがきたらいいのに うれしいきもちに しあわせになれたらいいのにっておもっちゃう

 

 

 ぼくなんかにはるはこないんだよって そうおもって おもいはじめたら そんなことばっかりかんがえて つらくて

 

 ぼくだってゆうてもせんせいとおはなししたい

 

 はるがこないふゆのなかにいるきもち ほんとにくるしくて つらくて

 でも そういうふうにしかいきてこれなかったぼくのせい ぼくがぜんぶわるいから