神様の仕組んだハッピーエンド

 今回東京のイベントで買った本の感想 そのいち

 「平成の方舟」(テクノストレス)

 これからを いっしょにあるいていきたいひとはいますか?
 そういうひとがいたら きっとたおれても まえにすすめるとおもう

 会長の気持ちと表情がだんだん変化していくのを見ながら読ませて頂くのが楽しかったです


 横山さんや 副田くんのお母さんからの また 今度 っていう言葉では前を向けなかった気持ちも 副田くんの言葉は会長の心を前に進めることができたんだなって これまでふたりが共有してきた時間があるから 副田くんのガラケーに貼られたプリクラが 自分と同じだったのが何よりの証拠だから お互い過ごしてきた同じ時間を同じようにたいせつに思っていたのがわかったから このひととだったら これまでだけじゃなく これからも気持ちを共有できるのかもって思えたから 一緒に前に進みたいって思えたのかな......一人称が副田くんと一緒のとき 僕 になるのが そのころがたいせつな頃だったんだろうなって感じて


 会長が副田くんに車を借りに行って もし副田くんが貸してくれて 平成のアイテムを集めることもひとりのままだったら 「もういい」 のままだったら どうなっただろう 平成に残れたかな きっと 集めた平成のものと一緒に会長もどこかへ って思ってしまう ひょっとしたらどこかへ行くのと一緒に みんなの記憶からも無くなってしまったんじゃないかって

 誰からも覚えててもらえなくなったら 自分のことを覚えてる人が誰もいなくなったら それが本当の死だっていう思想があるけど

 みんなが新しい時代に 未来へ進んでいくときに ひとりだったら それはある意味そういうことなのかも 

 平成に残る っていうのは 自発的な行動ではあるのかもしれないけど それは傍から見れば 取り残される ということでもあるのかもしれません


 別に車はレンタカーとかでもよかったはず それでも 誰か頼りたい人の顔が浮かぶということは 本当は誰か 自分の今を共有してくれる人が欲しかったんじゃないかな そして 最初に思い浮かんだ人が これまでと これからを一緒に歩いてくれたら それは前に進む力になれるんじゃないかなって

 
 会長にあった天啓は それはきっと本当に天啓だったと思うのです それは神様からのプレゼントで 神様はずっと会長のことを見ていて 頑張ってきた会長が倒れてしまった時に 背中を押してくれたんじゃないかなって 天啓を授けたあとの会長の行動まで ひょっとしたら全部お見通しの上で なのかもしれないですね だとしたらこれは神様が仕組んだハッピーエンドの物語なのかな と思います


 それにしても会長はすごくかわいい......!落ち着いた言動かと思えば子どもっぽかったり 甘えてくれたり 無邪気なかわいい笑顔見せてくれたり どきっとさせてくれたりすごく魅力的......副田くんじゃなくても目で追ってしまうと思う 絶対すきになっちゃうと思います

 ちょっとさみしかったのは やっぱり読んでるぼくがおじさんなので 出てくるアイテムはわかってもきっと感じ方が違うんだろうな っていうのがちょっと悔しかった~
 
 
 
 

 

 うー......なんだか最近思ってることをアウトプットするのが上手くできない 前からかな ここ最近の自分が 前の会長みたいに もういい ってなっちゃってるから

 今度ファンレターにする時までにもうちょっとうまく言葉にできたらなあ ぼくは名前を呼んで欲しいので 匿名なのはやだ それならとどかなくてもいい 作者さんも匿名のほうが読むの楽なんでしょうね きっと